fc2ブログ

春濁りって、いつまで?

伊豆半島で春になると、秋から続いた透明度の良い状態から透明度が悪くなる「春濁り」と呼ばれる状態になる。
安良里地区ではこの状態を「とわり」と呼ぶ。
そして
多くの方がそのまま伊豆の海が濁り続けると思っている。
ちょっと違うのだ
安良里ダイビングセンターのHPには
「過去ログ」のページがあり
日々のデータが残っている。

2010年
濁り始め3月14日 回復4月3日
2009年
濁り始め3月12日 回復3月29日
2008年
濁り始め2月5日 回復3月6日
2007年
濁り始め3月11日 回復3月20日
2006年
濁り始め4月6日 回復4月17日


年によって変動があるが
3月中旬にいったん濁って、2週間程度でいったん回復する。
このサイクルは大体合致している。

その後
濁ったり回復したりを繰り返していくが
年によって色々である。

この時期の透明度が悪いのは
人的な汚染では無く、自然の織りなすサイクルであり、
漁師たちは
この濁りを栄養にして魚が育つ
と言っている。

自然のサイクルをじっくり観察してみるのも
ダイビングの面白さだと思う。

tag : 伊豆安良里春濁り透明度

コメント

春濁り万歳!

春濁り大好きです♪
海の栄養の青汁みたいなもんですね♪
ベリジャー幼生も、そのご飯の植物性プランクトンいっぱい。最高です。

海の中も春が来た証拠ですねー

静岡水試伊豆分場時代に、ドライスーツでちょうどこの時期はテングサ作柄調査の真っ只中でした。
この春濁りがくると、海の中もいよいよ春が来るなぁ~と感じたものでした。

日射量、水温、陸からの栄養塩が、ちょうどこの時期の条件に植物プランクトンの増加をもたらし、それらを摂食する動物プランクトンが増えて、春濁りの原因になるようです。

だから、伊豆の漁師が仰ってる言葉はまさしくそのとおりですねー
彼らは、感覚で海を知り尽くしていると、今更ながらそのすごさに感嘆します

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-

管理人の承認後に表示されます